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2023年12月25日更新

Git

Gitはソースコード管理ツールです。リポジトリという単位でローカルやリモートにおいてソフトウェアを管理できます。

環境設定

環境設定をするにはgit config <options>を使用します。環境設定の場所には3種類あります。system、global、localの順で、下位の設定がなければ上位の設定内容が使用されます。

オプション指定設定の範囲設定ファイルの場所
git config --systemシステム全体/etc/gitconfig
git config --globalユーザーの全リポジトリ~/.gitconfig
git config --localリポジトリ単体<repository>/.git/config

設定内容の確認

設定内容の確認には、以下のコマンドを使います。設定内容が一覧で表示されます。

$ git config --list
$ git config --system --list
$ git config --global --list
$ git config --local --list

または

$ git config -l
$ git config --system -l
$ git config --global -l
$ git config --local -l

個別の項目を確認するには、以下のように入力します。

$ git config user.name
$ git config --system user.name
$ git config --global user.name
$ git config --local user.name

設定内容の編集

設定内容を編集するには以下のコマンドを使用します。エディタで一括して編集できます。

$ git config --edit
$ git config --system --edit
$ git config --global --edit
$ git config --local --edit

または

$ git config -e
$ git config --system -e
$ git config --global -e
$ git config --local -e

個別の項目を設定するには、以下のように入力します。

$ git config user.email <value>
$ git config --system user.email <value>
$ git config --global user.email <value>
$ git config --local user.email <value>

設定内容の削除

設定内容を削除するには以下のコマンドを使用します。個別の設定項目ごとに削除されます。

$ git config --unset user.name
$ git config --system --unset user.name
$ git config --global --unset user.name
$ git config --local --unset user.name

設定内容の主な項目

設定内容の主な項目には以下のものがあります。詳しくは、マニュアルをご確認ください。

git config user.nameユーザー名の設定
git config user.emailメールアドレスの設定

主なコマンド

初期化

リポジトリの初期化

ディレクトリにGitリポジトリを新規で作成するには以下のコマンドを使用します。

$ git init
リモートリポジトリの複製

リモートリポジトリからクローンを作成するには以下のコマンドを使用します。

$ git clone https://github.com/ikarugadev/example

ワーキングツリー

作業しているコードがある場所をワーキングツリーと言います。

ワーキングツリーのすべてのファイルの取消

ワーキングツリーのすべてのファイルを取り消すには以下のコマンドを使用します。

$ git reset --hard HEAD

ステージング

作業が完了し、コミットを待っているコードがある場所をステージングと言います。

作業ディレクトリの状態の確認

作業ディレクトリの状態を確認するには以下のコマンドを使用します。

$ git status
ステージングのファイルの追加

ステージングにファイルを追加するには以下のコマンドを使用します。

$ git add <file_name>

すべてのファイルを追加する場合は以下のコマンドのようにドットを指定します。

$ git add .
ステージングのファイルの削除

ステージングのファイルを削除するには以下のコマンドを使用します。

$ git rm <file_name>

すべてのファイルを削除する場合は以下のコマンドのようにドットを指定します。

$ git rm .

ステージングのファイルを削除して、ワーキングツリーに残すには以下のコマンドを使用します。

$ git rm --cached <file_name>
ステージングのファイルの取消

特定のファイルの変更のみ取り消すには以下のコマンドを使用します。

$ git reset <file_name>

すべてのファイルの変更を取り消し、直前のコミットの状態まで戻すには以下のコマンドを使用します。

$ git reset HEAD

コミット

コードの変更が完了し、確定されたひとまとまりの修正をコミットと言います。

コミットログの確認

コミットログを確認するには以下のコマンドを使用します。

$ git log

コミットログをツリー表示で確認するには以下のオプションを指定します。

$ git log --graph

コミットログを1行表示で確認するには以下のオプションを指定します。

$ git log --oneline

他のブランチのコミットログも含めて確認するには以下のオプションを指定します。

$ git log --branches

リモートのブランチのコミットログも含めて確認するには以下のオプションを指定します。

$ git log --remotes

リモートのコミットログを確認するには以下のオプションを指定します。

$ git log origin/master
コミットの作成

コミットを作成するには以下のコマンドを使用します。オプションを指定してメッセージを追加できます。

$ git commit -m "initial commit"

空コミットを作成するには以下のコマンドを使用します。

$ git commit --allow-empty -m "initial commit"
直前のコミットの取消

直前のコミットを取り消すには以下のコマンドを使用します。

$ git reset HEAD^

または

$ git reset HEAD~

直前のコミット2つを取り消すには以下のコマンドを使用します。

$ git reset HEAD~2

他のブランチの先頭まで取り消すには以下のコマンドを使用します。

$ git reset <branch_name>

直前のコミットを取り消して変更したファイルを削除するには以下のコマンドを使用します。

$ git reset --hard HEAD^

または

$ git reset --hard HEAD~

ブランチの位置のみを直前のコミットに移動するには以下のコマンドを使用します。

$ git reset --soft HEAD^

または

$ git reset --soft HEAD~
リモートの最新コミットの取得

リモートリポジトリから最新のコミットを取得するには以下のコマンドを使用します。

$ git fetch

取得済のリモートのコミットをマージするには以下のコマンドを使用します。

$ git merge origin/master

リモートのコミットを取得して即座にマージするには以下のコマンドを使用します。

$ git pull
リモートへのプッシュ

ローカルリポジトリからリモートリポジトリへコミットをプッシュするには以下のコマンドを使用します。

$ git push origin master

プッシュしてリモート追跡ブランチに設定するには以下のオプションを指定します。

$ git push -u origin master

ブランチ

ブランチの一覧の確認

ブランチの一覧を確認するには以下のコマンドを使用します。

$ git branch

リモートのブランチを確認するには以下のコマンドを使用します。

$ git branch -r

リモートを含んだ全てのブランチを確認するには以下のコマンドを使用します。

$ git branch -a

ブランチの詳細情報を確認するには以下のコマンドを使用します。

$ git branch -v
ブランチの新規作成

ブランチを新しく作成するには以下のコマンドを使用します。

$ git branch <branch_name>
ブランチの削除

ブランチを削除するには以下のコマンドを使用します。

$ git branch -d <branch_name>
ブランチの名前の変更

ブランチの名前を変更するには以下のコマンドを使用します。

$ git branch -m <branch_name>

または

$ git branch -m <old_branch_name> <new_branch_name>
ブランチの切替

現在作業をしているブランチを切り替えるには以下のコマンドを使用します。

$ git checkout <branch_name>

ブランチを新しく作成してから切り替えるには以下のオプションを指定します。

$ git checkout -b <branch_name>
ブランチのマージ

ブランチをマージするには以下のコマンドを使用します。

$ git merge <branch_name>
ブランチの移動

現在のブランチのコミットを付け替え、移動するには以下のコマンドを使用します。

$ git rebase master

現在のブランチのコミットの一部を付け替え、移動するには以下のコマンドを使用します。

$ git rebase --onto master develop

指定したブランチのコミットの一部を付け替え、移動するには以下のコマンドを使用します。

$ git rebase --onto master develop <branch_name>
親を持たないブランチの作成

親を持たないブランチを作成するには以下のコマンドを使用します。

$ git checkout --orphan <branch_name>
$ git rm -rf .

リモートリポジトリ

リモートリポジトリの設定です。

リモートリポジトリの一覧の確認

リモートリポジトリの設定の一覧を確認するには以下のコマンドを使用します。

$ git remote

リモートリポジトリの設定の詳細情報を確認するには以下のコマンドを使用します。

$ git remote -v
リモートリポジトリの追加

リモートリポジトリの設定を追加するには以下のコマンドを使用します。

$ git remote add origin https://github.com/ikarugadev/example
リモートリポジトリの削除

リモートリポジトリの設定を削除するには以下のコマンドを使用します。

$ git remote rm origin

(または)

$ git remote remove origin
リモートリポジトリの名前変更

リモートリポジトリの名前を変更するには以下のコマンドを使用します。

$ git remote rename <old_remote_name> <new_remote_name>
リモートリポジトリのURL変更

リモートリポジトリのURLを変更するには以下のコマンドを使用します。

$ git remote set-url <remote_name> <new_url>

 

 

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