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2023年12月22日更新

代表挨拶

斑鳩情報開発の代表挨拶です。

仕事を楽に、日常を楽しく

過去: ソフトウェアの仕組みづくり

当社は2023年に設立されたソフトウェア開発会社です。ソフトウェア開発とは、ハードウェアであるコンピュータを活用した形のないモノづくりのことですが、当社ではこれを単なるモノづくりではなく、ソフトウェアの仕組みづくりだと考えています。それは、作る目的や必要とされる背景を理解した上で、ユーザーに最適な形での実現を目指すことを心がけているためです。

コンピュータの歴史は意外と古く、当社設立の400年前、1623年にはドイツの天文学者シッカートが機械計算機を作っています。その19年後の1642年にフランスの数学者パスカルが作った計算機は今もヨーロッパの博物館などに現存しています。

最初期の電子計算機には、真空管を用いた1939年のABCや1946年のENIACなどがあります。その後はご承知の通り、1947年のトランジスタに始まり、1958年の集積回路の発明以降、今日に至るまで計算機の性能は急速に向上し続けています。

平成の時代となり、1989年に発売された携帯型ゲーム機「ゲームボーイ」は、振り返ると表示色数や同時音数が少ないなど制約の多いハードウェアでした。しかし当時としては、鞄の中に入る大きさでありながら玩具として魅力的な体験を最大限提供してくれました。

ゲームボーイ本体の発売から7年後の1996年に発売されたゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター 赤・緑」に触れた幼少期の私は小さな筐体を通じて架空の生物と共に大きな世界を冒険できるこのゲームに、子供ながらに大きな衝撃を受けました。

それ以降、私はこのゲームが作られた経緯や自分自身で作る方法を調べ尽くしましたが、結局自身の未熟さを痛感しただけでした。しかしその過程で、ゲームが面白いのは意図して面白さを感じる仕掛けをたくさん詰め込んでおり、ゲームというソフトウェアを単に作るだけではなく、面白く遊ぶというゲームの目的を達成するためのソフトウェアとして、仕組みづくりこそが大切であると実感しました。

現在: ユーザー視点のコンピュータ活用

半導体の集積度が増していくに連れて、コンピュータの性能も大きく向上していきました。性能あたりの価格は年々下がり、筐体も小さくなり、コンピュータが特別なものではなくなったことで、家庭や個人へのパーソナルコンピュータやスマートフォンの普及が進みました。

それに伴い、従来人手で行われていた仕事がコンピュータシステムを使用して行うことが当たり前となりました。コンピュータとソフトウェアは切っても切り離せない関係であり、今の世の中においてソフトウェアの重要度は無視できない存在になりました。

私は大学・大学院で情報科学を6年間学び、金融業界で10年以上働いてきたため、ソフトウェアが利用されている様々な世界を見てきました。残念ながら私が見てきた世界では、人が行う前提の業務に合わせる形でシステムが作られたり、システムの制約に合わせて業務側が運用での対処を迫られたりしていました。

これは主に組織の中で業務部門とIT部門の連携が上手くできていないことに起因すると考えますが、大きな組織で部門間の意思疎通が上手くいかない場合に限った話ではありません。部門が細分化されていないような小さな組織でも起こり得る、すなわち、担当者の業務への理解とITへの理解のどちらが欠けてもいけないということです。

大昔に計算機は人手で行う仕事を早く正確に行うために発明されました。コンピュータシステムの導入初期においては、確かに一定程度その効果を得ることができました。しかし、近年では年々利用規模は大きく、専門性は高くなってきており、単純な置き換えによるコンピュータ利用では効果を得られにくくなってきています。そのような状況では、本来の目的を忘れてしまい、コンピュータシステムを導入すること自体が目的化するような事例が起こりがちです。

当社において、ソフトウェア開発は仕組みづくりであり、コンピュータを利用する本来の目的を達成する仕組みを作るため、常にユーザー視点のコンピュータ活用を目指しています。これは、最終的に利用するユーザーが価値を得ることを第一に考え、組織内の業務やITに対する専門的知見を複合的観点で融合させ、コンピュータをユーザーのために活用していくことです。

未来: 仕事を楽に、日常を楽しく

当社のミッションは「人々の仕事の効率性を高めて日常の娯楽性を高める」ことです。このミッションを端的に表すコーポレートスローガンとして「仕事を楽に、日常を楽しく」を掲げています。

これには、当社が「ソフトウェアの仕組みづくり」を通じて「ユーザー視点のコンピュータ活用」を推進することで、世の中の仕事をより効率的に終わらせて社会全体の生産性の向上に貢献し、各々の余暇時間を更に増やして日常を楽しい時間で満たしたいという想いが込められています。

その使命を果たして当社が目指すことは、当社のビジョンである「あらゆるビジネス分野とエンターテインメント分野でコンピュータを活用した社会を実現する」ことです。社会の隅々まで至る所でコンピュータを活用することが当たり前となったデジタル社会を作ることが、人々の仕事の効率性と日常の娯楽性をともに高めるという当社の役割を果たした姿だと考えています。

当社の持つ情報技術とデジタル化の知見により、そのようなデジタル社会を実現できるものと信じています。当社の開発サービスのブランドスローガンである「デジタルの仕組みづくりで社会を再定義する」に込めた価値を提供し続け、これからも社会のデジタル化に邁進していきます。当社の描く未来の実現のため、何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。

斑鳩情報開発株式会社
代表取締役 田村 駿介

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